バッタ科の雌は、産卵管を使って土や砂地の地下数センチメートルに産卵する。背の高い草が密集している場所での産卵は苦手であり、近年北米で蝗害が減った原因のひとつは、アメリカバイソンが減少して草の背丈が伸びすぎたためとも言われている。大量に産卵が行われるには草原や河原の砂地などが必要であり、蝗害は草原と耕作地が隣接しているような場所で発生しやすい。また、群れを維持するためには大量の植物が必要であり、日本のように狭い土地では蝗害はほとんど発生しない。
一般には、これらの地帯でたまたま高気温、高降水量となった時に大発生する[4]。ただし、歴史上の中国などでは、旱魃になったほうが蝗害が起こりやすくなる。つまり、洪水で河があふれて周囲の砂地が湿ったり、逆に旱魃で河が細くなって湿った砂地が現れると、そこに一時的な草場ができるため、バッタが集中的に発生して群生相が生まれる原因となる。
産卵は主に秋に行われ、卵は越冬して春に孵化する。孵化直後は体が小さいので被害は少ない。毎日体重と同じぐらいの量の草を食べるといわれている。
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1875年のロッキートビバッタの例では、5月にミズーリ州で孵化し、孵化直後は飛べないので歩いて周辺の草を食べつくし、6月始めに成虫となり、北や北西に飛び立っている。向かう方位はさまざまであるが、方向は一定しており、追い風の時に移動し、向かい風の時には地面で休憩する様子が観察されている[1]。
群れが次世代の群れを生むため、被害の年は連続することが多い。一方で、何かのきっかけで群れが一度消滅すると、次に群生相が生まれるほど個体の密度が上がるまでは数十年と大発生が見られないこともある。もっとも、バッタの大発生は周期的なものであり、連続して起こることはないとする文献もある。大規模な移動を行うのは、一般的には食を求めてとする説が多いが、繁殖に関連する現象とする説もある。あるいは、天敵からの逃避が目的とする説もある。
サバクトビバッタに関する研究によると、群生相の方が産卵数は少ないが、外敵に襲われにくいことから個体群増加(群の全重量増加)は速い