慢性の経過をとるもの
感染後咳嗽
マイコプラズマ肺炎後などよく見られる病態である。感染症によって気道過敏性が亢進し咳が持続する病態である。治療はステロイド投与である(マクロライドも併用可能である)。プレドニン30mgまたは40mgを5日間投与すると改善する場合が多い。
結核
微熱、咳嗽、全身倦怠感、寝汗、痰、胸痛、体重減少など漠然とした症状が長引くのが特徴である。特に日本は先進国の中で結核が極めて罹患率が高いという特徴がある。必ず曝露歴とリスクファクターを聴取するのが重要である。疲労、低栄養状態、免疫不全、HIVなどがリスクとなるので重要である。気をつけるべきことは結核を除外できるまでニューキノロン薬は使わないということである。ニューキノロン薬は結核菌にも効果はあるので、症状が少し改善する。しかし結局完治はさせないので診断を遅らせ、感染源となる危険があるからである。また血痰の出現など疑わしければ喀痰チールネルセン染色の結果をみて、排菌が否定されるまで隔離するように努める。平成19年4月結核予防法が廃止され、新感染症法にとりこまれ、保健所への届け出義務が2日以内から直ちに変更された点に注意が必要である。
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慢性副鼻腔炎
基本的に慢性の気道感染という病気は胸部X線写真で診断可能な簡単な疾患を除き、結核、慢性副鼻腔炎を除きほとんどない。慢性に咳がある場合は感染症よりもCOPDやアレルギー性疾患が疑わしいと考えられている。鎮咳薬でリン酸コデイン、レスプレンなどを用いることもあるが原因除去に比べて効果は低いとされている。原因としてはACE阻害薬や咳喘息(ウィーズが聴取されない)、GERD(逆流性食道炎)や後鼻漏、好酸球性気管支炎、また近年は成人百日咳などがあげられる。成人百日咳に関しては発症初期はマクロライドが有効と言われているが、感染予防として発症初期でなくても効果があると言われている、それ以外は対症療法しかない。